Java プラットフォーム 1.2

javax.swing
クラス JEditorPane

java.lang.Object
  |
  +--java.awt.Component
        |
        +--java.awt.Container
              |
              +--javax.swing.JComponent
                    |
                    +--javax.swing.text.JTextComponent
                          |
                          +--javax.swing.JEditorPane
直接の既知のサブクラス:
JTextPane

public class JEditorPane
extends JTextComponent

さまざまな種類のコンテンツを編集するためのテキストコンポーネントです。このコンポーネントは EditorKit の実装を使用して動作します。指定されたコンテンツの種類に対応して適切な種類のテキストエディタになります。ある時点でエディタに設定されるコンテンツタイプは、現在インストールされている EditorKit によって決まります。コンテンツが新しい URL に設定された場合、そのタイプを使って、そのコンテンツをロードするのにどの EditorKit を使用する必要があるかが判定されます。

デフォルトでは、次のコンテンツタイプに対応しています。

text/plain
プレーンテキスト。指定されたタイプが認識できない場合のデフォルトです。この場合に使われるキットは、ラップされたプレーンテキストビューを作成する DefaultEditorKit の拡張です。
text/html
HTML テキスト。この場合に使われるキットは、HTML 3.2 をサポートする javax.swing.text.html.HTMLEditorKit クラスです。
text/rtf
RTF テキスト。この場合に使われるキットは、リッチテキスト形式を制限付きでサポートする javax.swing.text.rtf.RTFEditorKit クラスです。

このコンポーネントには、次のような方法でコンテンツをロードできます。

  1. setText メソッドを使うと、文字列からコンポーネントを初期化できます。この場合、現在の EditorKit が使われ、コンテンツタイプはこの EditorKit のタイプであることが要求されます。
  2. read メソッドを使うと、リーダからコンポーネントを初期化できます。コンテンツタイプが HTML の場合、<base> タグが使われているか、HTMLDocument で Base プロパティが設定されていないと、イメージなどの相対参照を解決できません。この場合、現在の EditorKit が使われ、コンテンツタイプはこの EditorKit のタイプであることが要求されます。
  3. setPage メソッドを使うと、URL からコンポーネントを初期化できます。この場合、コンテンツタイプは URL から判断され、そのコンテンツタイプに登録されている EditorKit が設定されます。

標準の Look & Feel (L&F) 表現でこのコンポーネントが使用するキーボードのキーについては、JEditorPane のキーの割り当てを参照してください。

コンテンツによっては、ハイパーリンクイベントを生成することによってハイパーリンクのサポートを提供します。HTML EditorKit は、JEditorPane が編集可能ではない場合、つまり JEditorPane.setEditable(false); が呼び出されている場合にハイパーリンクイベントを生成します。ドキュメントに HTML フレームが埋め込まれている場合、通常は現在のドキュメントの一部が変更されます。次の部分的なコードは、ハイパーリンクリスナーの実装例です。このコードの場合、HTML フレームイベントには特別な処理を行い、ほかのすべてのアクティブなハイパーリンクは単に表示されるだけです。


class Hyperactive implements HyperlinkListener {

public void hyperlinkUpdate(HyperlinkEvent e) {
if (e.getEventType() == HyperlinkEvent.EventType.ACTIVATED) {
JEditorPane pane = (JEditorPane) e.getSource();
if (e instanceof HTMLFrameHyperlinkEvent) {
HTMLFrameHyperlinkEvent  evt = (HTMLFrameHyperlinkEvent)e;
HTMLDocument doc = (HTMLDocument)pane.getDocument();
doc.processHTMLFrameHyperlinkEvent(evt);
} else {
try {
pane.setPage(e.getURL());
} catch (Throwable t) {
t.printStackTrace();
}
}
}
}
}

ドキュメント内の文化に依存する情報は、文字エンコーディングと呼ばれる機構によって扱われます。文字エンコーディングとは、文字セットの構成要素 (文字、表意文字、数字、記号、制御文字) と特定の数値コードの曖昧さを含まない対応付けであり、ファイルへの保存方法を表します。文字エンコーディングには、ISO-8859-1、ISO-8859-5、Shift-jis、Euc-jp、UTF-8 などがあります。ファイルは、ユーザエージェント (JEditorPane) に渡されるときに、ドキュメントの文字セット (ISO-10646、別名 Unicode) に変換されます。

JEditorPane で使われる文字セットを指定する方法は複数あります。

  1. 1 つの方法は、文字セットを MIME 形式のパラメータとして指定することです。この方法では、setContentType メソッドを呼び出す必要があります。コンテンツが setPage メソッドによってロードされる場合、コンテンツタイプは URL の指定に従って設定されます。ファイルが直接ロードされる場合、コンテンツタイプはロードの前に設定される必要があります。
  2. 文字セットを指定するためのもう 1 つの方法は、ドキュメント自体にあります。この場合、目的の文字セットを指定する前にドキュメントを読み込む必要があります。これを処理するためには、EditorKit.read オペレーションによってスローされる ChangedCharSetException をキャッチすることが必要です。次に読み込みは ChangedCharSetException (IOException) において指定された文字セットを使う新しいリーダで再び開始されます。

警告: このクラスの直列化されたオブジェクトは、今後の Swing リリースと互換ではなくなる予定です。現在の直列化のサポートは、短期間の運用や、同じバージョンの Swing を実行するアプリケーション間の RMI に適しています。今後の Swing リリースでは、長期間の持続性をサポートする予定です。

関連項目:
直列化された形式

内部クラスの概要
protected  class JEditorPane.AccessibleJEditorPane
          このオブジェクトのユーザ補助機能を取得するために使用されるクラスです。
protected  class JEditorPane.AccessibleJEditorPaneHTML
          このクラスは AccessibleHypertext をサポートします。
protected  class JEditorPane.JEditorPaneAccessibleHypertextSupport
          AccessibleJEditorPaneHTML.getAccessibleText() によって返されます。
 
クラス javax.swing.text.JTextComponent から継承した内部クラス
JTextComponent.AccessibleJTextComponent, JTextComponent.KeyBinding
 
クラス javax.swing.JComponent から継承した内部クラス
JComponent.AccessibleJComponent
 
クラス javax.swing.text.JTextComponent から継承したフィールド
DEFAULT_KEYMAP, FOCUS_ACCELERATOR_KEY
 
クラス javax.swing.JComponent から継承したフィールド
accessibleContext, listenerList, TOOL_TIP_TEXT_KEY, ui, UNDEFINED_CONDITION, WHEN_ANCESTOR_OF_FOCUSED_COMPONENT, WHEN_FOCUSED, WHEN_IN_FOCUSED_WINDOW
 
クラス java.awt.Component から継承したフィールド
BOTTOM_ALIGNMENT, CENTER_ALIGNMENT, LEFT_ALIGNMENT, RIGHT_ALIGNMENT, TOP_ALIGNMENT
 
コンストラクタの概要
JEditorPane()
          新しい JEditorPane を構築します。
JEditorPane(String url)
          URL 指定を示す文字列を基にして、JEditorPane を作成します。
JEditorPane(String type, String text)
          指定されたテキストに初期化されている JEditorPane を作成します。
JEditorPane(URL initialPage)
          入力のために指定された URL を基にして、JEditorPane を作成します。
 
メソッドの概要
 void addHyperlinkListener(HyperlinkListener listener)
          変更の通知のためにハイパーリンクリスナーを追加します。
protected  EditorKit createDefaultEditorKit()
          コンポーネントが初めて作成されたときに、デフォルトのエディタキット (PlainEditorKit) を作成します。
static EditorKit createEditorKitForContentType(String type)
          デフォルトのエディタキットのレジストリから、指定されたコンテンツタイプのハンドラを作成します。
 void fireHyperlinkUpdate(HyperlinkEvent e)
          このタイプのイベントの通知を、登録してあるすべてのリスナーに通知します。
 AccessibleContext getAccessibleContext()
          この JEditorPane に関連付けられている AccessibleContext を取得します。
 String getContentType()
          このエディタが処理するように現在設定されているコンテンツタイプを取得します。
 EditorKit getEditorKit()
          コンテンツの処理のために現在インストールされているキットを取得します。
 EditorKit getEditorKitForContentType(String type)
          指定されたコンテンツタイプで使用するエディタキットを取得します。
 URL getPage()
          表示されている現在の URL を取得します。
 Dimension getPreferredSize()
          JEditorPane の適切なサイズは、スーパークラスの適切なサイズと少し異なります。
 boolean getScrollableTracksViewportHeight()
          この Scrollable の高さが必ずビューポートの高さと一致することをビューポートが強制する場合に true を返します。
 boolean getScrollableTracksViewportWidth()
          ビューポートに常にこの Scrollable の幅をビューポートの幅と一致させる場合に true を返します。
protected  InputStream getStream(URL page)
          setPage メソッドによるロードと間連する、指定された URL のストリームを取得します。
 String getText()
          この TextComponent に格納されているテキストをこのエディタのコンテンツタイプで返します。
 String getUIClassID()
          UI のクラス ID を取得します。
 boolean isManagingFocus()
          フォーカスを取得後、タブトラバーサルをオフにします。
protected  String paramString()
          この JEditorPane の文字列表現を返します。
protected  void processComponentKeyEvent(KeyEvent e)
          AWT がフォーカスのトラバーサルを行わないように、TAB イベントおよび Shift+TAB イベントを処理します。
 void read(InputStream in, Object desc)
          このメソッドは、ストリームから初期化を行います。
static void registerEditorKitForContentType(String type, String classname)
          コンテンツタイプと名前のデフォルトの対応付けを作成します。
static void registerEditorKitForContentType(String type, String classname, ClassLoader loader)
          コンテンツタイプと名前のデフォルトのバインディングを作成します。
 void removeHyperlinkListener(HyperlinkListener listener)
          ハイパーリンクリスナーを削除します。
 void replaceSelection(String content)
          現在選択されているコンテンツを、指定された文字列で表される新しいコンテンツに置き換えます。
protected  void scrollToReference(String reference)
          指定された参照位置 (表示されている URL に対する URL.getRef メソッドによって返される値) までビューをスクロールします。
 void setContentType(String type)
          このエディタが処理するコンテンツタイプを設定します。
 void setEditorKit(EditorKit kit)
          コンテンツの処理のために現在インストールされているキットを設定します。
 void setEditorKitForContentType(String type, EditorKit k)
          指定されたコンテンツタイプで使用できるようにエディタキットを直接設定します。
 void setPage(String url)
          表示されている現在の URL を設定します。
 void setPage(URL page)
          表示されている現在の URL を設定します。
 void setText(String t)
          この TextComponent のテキストを指定されたコンテンツ (このエディタのコンテンツタイプでなければならない) に設定します。
 
クラス javax.swing.text.JTextComponent から継承したメソッド
addCaretListener, addKeymap, copy, cut, fireCaretUpdate, getActions, getCaret, getCaretColor, getCaretPosition, getDisabledTextColor, getDocument, getFocusAccelerator, getHighlighter, getKeymap, getKeymap, getMargin, getPreferredScrollableViewportSize, getScrollableBlockIncrement, getScrollableUnitIncrement, getSelectedText, getSelectedTextColor, getSelectionColor, getSelectionEnd, getSelectionStart, getText, getUI, isEditable, isFocusTraversable, isOpaque, loadKeymap, modelToView, moveCaretPosition, paste, read, removeCaretListener, removeKeymap, removeNotify, select, selectAll, setCaret, setCaretColor, setCaretPosition, setDisabledTextColor, setDocument, setEditable, setEnabled, setFocusAccelerator, setHighlighter, setKeymap, setMargin, setOpaque, setSelectedTextColor, setSelectionColor, setSelectionEnd, setSelectionStart, setUI, updateUI, viewToModel, write
 
クラス javax.swing.JComponent から継承したメソッド
addAncestorListener, addNotify, addPropertyChangeListener, addVetoableChangeListener, computeVisibleRect, contains, createToolTip, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, fireVetoableChange, getActionForKeyStroke, getAlignmentX, getAlignmentY, getAutoscrolls, getBorder, getBounds, getClientProperty, getComponentGraphics, getConditionForKeyStroke, getDebugGraphicsOptions, getGraphics, getHeight, getInsets, getInsets, getLocation, getMaximumSize, getMinimumSize, getNextFocusableComponent, getRegisteredKeyStrokes, getRootPane, getSize, getToolTipLocation, getToolTipText, getToolTipText, getTopLevelAncestor, getVisibleRect, getWidth, getX, getY, grabFocus, hasFocus, isDoubleBuffered, isFocusCycleRoot, isLightweightComponent, isOptimizedDrawingEnabled, isPaintingTile, isRequestFocusEnabled, isValidateRoot, paint, paintBorder, paintChildren, paintComponent, paintImmediately, paintImmediately, processFocusEvent, processKeyEvent, processMouseMotionEvent, putClientProperty, registerKeyboardAction, registerKeyboardAction, removeAncestorListener, removePropertyChangeListener, removeVetoableChangeListener, repaint, repaint, requestDefaultFocus, requestFocus, resetKeyboardActions, reshape, revalidate, scrollRectToVisible, setAlignmentX, setAlignmentY, setAutoscrolls, setBackground, setBorder, setDebugGraphicsOptions, setDoubleBuffered, setFont, setForeground, setMaximumSize, setMinimumSize, setNextFocusableComponent, setPreferredSize, setRequestFocusEnabled, setToolTipText, setUI, setVisible, unregisterKeyboardAction, update
 
クラス java.awt.Container から継承したメソッド
add, add, add, add, add, addContainerListener, addImpl, countComponents, deliverEvent, doLayout, findComponentAt, findComponentAt, getComponent, getComponentAt, getComponentAt, getComponentCount, getComponents, getLayout, insets, invalidate, isAncestorOf, layout, list, list, locate, minimumSize, paintComponents, preferredSize, print, printComponents, processContainerEvent, processEvent, remove, remove, removeAll, removeContainerListener, setLayout, validate, validateTree
 
クラス java.awt.Component から継承したメソッド
action, add, addComponentListener, addFocusListener, addInputMethodListener, addKeyListener, addMouseListener, addMouseMotionListener, addPropertyChangeListener, bounds, checkImage, checkImage, coalesceEvents, contains, createImage, createImage, disable, disableEvents, dispatchEvent, enable, enable, enableEvents, enableInputMethods, getBackground, getBounds, getColorModel, getComponentOrientation, getCursor, getDropTarget, getFont, getFontMetrics, getForeground, getInputContext, getInputMethodRequests, getLocale, getLocation, getLocationOnScreen, getName, getParent, getPeer, getSize, getToolkit, getTreeLock, gotFocus, handleEvent, hide, imageUpdate, inside, isDisplayable, isEnabled, isLightweight, isShowing, isValid, isVisible, keyDown, keyUp, list, list, list, location, lostFocus, mouseDown, mouseDrag, mouseEnter, mouseExit, mouseMove, mouseUp, move, nextFocus, paintAll, postEvent, prepareImage, prepareImage, printAll, processComponentEvent, processInputMethodEvent, processMouseEvent, remove, removeComponentListener, removeFocusListener, removeInputMethodListener, removeKeyListener, removeMouseListener, removeMouseMotionListener, removePropertyChangeListener, repaint, repaint, repaint, resize, resize, setBounds, setBounds, setComponentOrientation, setCursor, setDropTarget, setLocale, setLocation, setLocation, setName, setSize, setSize, show, show, size, toString, transferFocus
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

JEditorPane

public JEditorPane()
新しい JEditorPane を構築します。ドキュメントモデルは null に設定されます。

JEditorPane

public JEditorPane(URL initialPage)
            throws IOException
入力のために指定された URL を基にして、JEditorPane を作成します。
パラメータ:
initialPage - URL
例外:
IOException - 指定された URL が null であるか、アクセスできない場合

JEditorPane

public JEditorPane(String url)
            throws IOException
URL 指定を示す文字列を基にして、JEditorPane を作成します。
パラメータ:
url - URL
例外:
IOException - 指定された URL が null であるか、アクセスできない場合

JEditorPane

public JEditorPane(String type,
                   String text)
指定されたテキストに初期化されている JEditorPane を作成します。これは、setContentType メソッドおよび setText メソッドを呼び出す簡易コンストラクタです。
パラメータ:
type - 指定されたテキストの MIME 形式
text - 初期化に使うテキスト
メソッドの詳細

addHyperlinkListener

public void addHyperlinkListener(HyperlinkListener listener)
変更の通知のためにハイパーリンクリスナーを追加します。たとえば、リンクを選択した時、リンクに入った時、などがあります。
パラメータ:
listener - リスナー

removeHyperlinkListener

public void removeHyperlinkListener(HyperlinkListener listener)
ハイパーリンクリスナーを削除します。
パラメータ:
listener - リスナー

fireHyperlinkUpdate

public void fireHyperlinkUpdate(HyperlinkEvent e)
このタイプのイベントの通知を、登録してあるすべてのリスナーに通知します。通常は、ハイパーリンクをサポートしているコンテンツタイプが現在アクティブであり、リンクとの活動があった場合に、現在インストールされている EditorKit によって呼び出されます。リスナーのリストは末尾から先頭への順序で処理されます。
パラメータ:
e - イベント
関連項目:
EventListenerList

setPage

public void setPage(URL page)
             throws IOException
表示されている現在の URL を設定します。区画のコンテンツタイプが設定され、区画のエディタキットが null ではない場合、新しいデフォルトドキュメントが作成され、URL がそのドキュメントに読み込まれます。URL に参照位置が含まれている場合は、scrollToReference メソッドを呼び出すと、その参照位置までスクロールされます。目的の URL が現在表示されていない場合、getStream メソッドが呼び出されて、指定されたストリームに対する制御がサブクラスに渡されます。

このメソッドは、EditorKit によって返されるドキュメントに基づいて同期的または非同期的にロードを行います。ドキュメントが AbstractDocument 型で、AbstractDocument.getAsynchronousLoadPriority によって返された 0 以上の値を持つ場合、ページはその優先順位を使って独立したスレッドでロードされます。

ドキュメントが同期的にロードされる場合、そのドキュメントは、setDocument (ドキュメントをエディタに関連付け、プロパティ変更イベントをトリガーする) の呼び出しによって、エディタにインストールされる前のストリームで満たされます。IOException がスローされた場合、部分的にロードされたドキュメントは破棄され、ドキュメントプロパティ変更イベントもページプロパティ変更イベントもトリガーされません。ドキュメントが正常にロードおよびインストールされた場合、UI によってそのドキュメントのビューが作成され (必要な場合はさらにスクロールされ)、ページプロパティ変更イベントがトリガーされます。

ドキュメントが非同期的にロードされる場合、ドキュメントは setDocument (ドキュメントプロパティ変更イベントをトリガーする) の呼び出しを使ってただちにエディタにインストールされ、次に実際のロードを開始するスレッドが生成されます。この場合、ページプロパティ変更イベントはこのメソッドの呼び出しによって直接トリガーされることはなく、ロードを実行するスレッドが終了したときにトリガーされます。呼び出し側のスレッドはもう一方のスレッドでエラーが発生した場合に IOException をスローできないので、ロードが成功したかどうかに関係なく、ページプロパティ変更イベントはもう一方のスレッドが終了したときにトリガーされます。

パラメータ:
page - ページの URL
例外:
IOException - null または無効なページが指定された場合、あるいは読み込み中のストリームから例外が発生した場合
関連項目:
getPage()

read

public void read(InputStream in,
                 Object desc)
          throws IOException
このメソッドは、ストリームから初期化を行います。キットが HTMLEditorKit 型に設定されている場合、desc パラメータが HTMLDocument のときは、このメソッドは HTMLEditorKit を呼び出すことにより読み込みを開始します。そうでない場合は、プレーンテキストとしてモデルをロードするスーパークラスメソッドを呼び出します。
パラメータ:
in - 読み込み元ストリーム
desc - ストリームを記述するオブジェクト
例外:
IOException - 初期化に使われるストリームによってスローされる
関連項目:
JTextComponent.read(java.io.Reader, java.lang.Object), JTextComponent.setDocument(javax.swing.text.Document)

getStream

protected InputStream getStream(URL page)
                         throws IOException
setPage メソッドによるロードと間連する、指定された URL のストリームを取得します。デフォルトでは、このメソッドは単に URL を開き、ストリームを返します。このメソッドを実装し直すと、キャッシュからのストリームの取り出し、ストリームの進捗状況の監視などの便利な機能を実行できます。

このメソッドは、コンテンツタイプを確立し、その結果としてストリームのロードに使う適切な EditorKit を設定するという副作用を持つと見なされます。


scrollToReference

protected void scrollToReference(String reference)
指定された参照位置 (表示されている URL に対する URL.getRef メソッドによって返される値) までビューをスクロールします。デフォルトでは、このメソッドは HTMLDocument 内での参照位置を知っているだけです。実際のスクロール処理を実行するには、実装が scrollRectToVisible メソッドを呼び出します。HTML 以外のドキュメント形式で参照位置へのスクロールが必要な場合は、このメソッドを再実装する必要があります。このメソッドは、コンポーネントが可視でない場合は無効です。
パラメータ:
reference - スクロール先となる指定された位置

getPage

public URL getPage()
表示されている現在の URL を取得します。このドキュメントの作成で URL が指定されなかった場合は、null を返し、相対 URL は解決されません。
戻り値:
URL

setPage

public void setPage(String url)
             throws IOException
表示されている現在の URL を設定します。
パラメータ:
url - 表示用の URL
例外:
IOException - null または無効な URL 指定の場合

getUIClassID

public String getUIClassID()
UI のクラス ID を取得します。
戻り値:
ID ("EditorPaneUI")
オーバーライド:
クラス JComponent 内の getUIClassID
関連項目:
JComponent.getUIClassID(), UIDefaults.getUI(javax.swing.JComponent)

createDefaultEditorKit

protected EditorKit createDefaultEditorKit()
コンポーネントが初めて作成されたときに、デフォルトのエディタキット (PlainEditorKit) を作成します。
戻り値:
エディタキット

getEditorKit

public final EditorKit getEditorKit()
コンテンツの処理のために現在インストールされているキットを取得します。必要な場合は、デフォルトのエディタキットのセットアップのために createDefaultEditorKit() が呼び出されます。
戻り値:
エディタキット

getContentType

public final String getContentType()
このエディタが処理するように現在設定されているコンテンツタイプを取得します。これは、現在インストールされている EditorKit に関連付けられているタイプになるように定義されています。
戻り値:
コンテンツタイプ。エディタキットが設定されていない場合は null

setContentType

public final void setContentType(String type)
このエディタが処理するコンテンツタイプを設定します。このメソッドは getEditorKitForContentType を呼び出し、エディタキットが正しく検出できたら setEditorKit を呼び出します。このメソッドは、setEditorKit の直接呼び出しの代わりに使用できる、簡易メソッドといえるものです。

コンテンツタイプ指定のパラメータとして文字セット定義が指定されている場合、関連付けられている EditorKit を使って入力ストリームをロードするときは、その文字セットが使われます。たとえば、タイプが text/html; charset=EUC-JP として指定されている場合、コンテンツは、text/html に登録されている EditorKit を使ってロードされ、ドキュメントに Unicode をロードするために EditorKit に提供されるリーダは、Unicode に変換するために EUC-JP 文字セットを使います。

パラメータ:
type - コンテンツを編集するための null ではない MIME 形式
関連項目:
getContentType()

setEditorKit

public void setEditorKit(EditorKit kit)
コンテンツの処理のために現在インストールされているキットを設定します。これは、エディタのコンテンツタイプを設定するバウンドプロパティです。最初に以前のキットを削除し、キットが null ではない場合、新しいキットがインストールされ、デフォルトドキュメントが作成されます。setEditorKit() が呼び出されると、常に PropertyChange イベント ("editorKit") がトリガーされます。
パラメータ:
kit - エディタの動作
関連項目:
getEditorKit()

getEditorKitForContentType

public EditorKit getEditorKitForContentType(String type)
指定されたコンテンツタイプで使用するエディタキットを取得します。このメソッドは、現在インストールされているコンテンツタイプに一致しないタイプが要求されたときに呼び出されます。コンポーネントに、指定されたタイプに対して登録されている EditorKit がない場合は、デフォルトの EditorKit レジストリから EditorKit の作成を試みます。作成できなかった場合は、すべてのテキストドキュメントがプレーンテキストとして表示できると仮定して、PlainEditorKit が使用されます。

このメソッドは、他種のコンテンツタイプレジストリを使用するための再実装が行えます。このメソッドを再実装すれば、たとえば Java Activation Framework を使用できるようになります。

パラメータ:
type - null ではないコンテンツタイプ
戻り値:
エディタキット

setEditorKitForContentType

public void setEditorKitForContentType(String type,
                                       EditorKit k)
指定されたコンテンツタイプで使用できるようにエディタキットを直接設定します。Look & Feel の実装は、このメソッドを createEditorKitForContentType とともに使用して、Look & Feel の約束に沿うコンテンツタイプのハンドラをインストールすることがあります。
パラメータ:
type - null ではないコンテンツタイプ
k - 設定されるエディタキット

replaceSelection

public void replaceSelection(String content)
現在選択されているコンテンツを、指定された文字列で表される新しいコンテンツに置き換えます。選択されているコンテンツがない場合、このメソッドは指定されたテキストを挿入します。置換テキストがない場合、このメソッドは現在の選択を削除します。置換テキストの属性は、現在入力に定義されている属性になります。ドキュメントが編集可能ではない場合はビープ音を鳴らして復帰します。ドキュメントが null の場合は何も処理は行われません。挿入対象のコンテンツが null または空の場合、そのコンテンツは無視されます。

このメソッドはスレッドに対して安全ですが、Swing のほとんどのメソッドはスレッドに対して安全ではありません。詳細は、「Threads and Swing」を参照してください。

パラメータ:
content - 選択されているコンテンツの代わりに挿入されるコンテンツ
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の replaceSelection

createEditorKitForContentType

public static EditorKit createEditorKitForContentType(String type)
デフォルトのエディタキットのレジストリから、指定されたコンテンツタイプのハンドラを作成します。レジストリは必要に応じて作成されます。登録されているクラスがまだロードされていない場合は、指定されたタイプ用のエディタキットのプロトタイプを動的にロードしようとします。タイプが ClassLoader とともに登録されていた場合は、その ClassLoader を使ってプロトタイプがロードされます。登録されている ClassLoader がなかった場合は、Class.forName を使ってプロトタイプがロードされます。

プロトタイプ EditorKit のインスタンスが正しく検出されたら、複製され、その複製が返されます。

パラメータ:
type - コンテンツタイプ
戻り値:
エディタキット。作成できない場合は null

registerEditorKitForContentType

public static void registerEditorKitForContentType(String type,
                                                   String classname)
コンテンツタイプと名前のデフォルトの対応付けを作成します。クラスは、あとで実際に必要になったときに動的にロードされ、実際の使用の前に安全に変更できるので、不必要なクラスのロードを避けることができます。プロトタイプ EditorKit は、このメソッドで登録されたときに、Class.forName でロードされます。
パラメータ:
type - null ではないコンテンツタイプ
classname - あとでロードするクラス

registerEditorKitForContentType

public static void registerEditorKitForContentType(String type,
                                                   String classname,
                                                   ClassLoader loader)
コンテンツタイプと名前のデフォルトのバインディングを作成します。クラスは、あとで実際に必要になったときに指定された ClassLoader を使って動的にロードされ、実際の使用の前に安全に変更できるので、不必要なクラスのロードを避けることができます。
パラメータ:
type - null ではないコンテンツタイプ
classname - あとでロードするクラス
loader - 名前をロードするための ClassLoader

getPreferredSize

public Dimension getPreferredSize()
JEditorPane の適切なサイズは、スーパークラスの適切なサイズと少し異なります。ビューポートのサイズがコンポーネントの最小サイズより小さくなった場合、幅または高さを追跡するための Scrollable 定義が false に変わります。デフォルトのビューポートレイアウトは適切なサイズを返しますが、このサイズは Scrollable が追跡している場合には適切ではありません。その場合、通常の適切なサイズが最小サイズにあわせて調整されます。これにより、HTML テーブルなどは最小サイズに縮小され、そのサイズで配置されます。最小サイズより小さくなることはありません。
オーバーライド:
クラス JComponent 内の getPreferredSize

isManagingFocus

public boolean isManagingFocus()
フォーカスを取得後、タブトラバーサルをオフにします。
戻り値:
フォーカスが制御されていることを示す場合は true
オーバーライド:
クラス JComponent 内の isManagingFocus

processComponentKeyEvent

protected void processComponentKeyEvent(KeyEvent e)
AWT がフォーカスのトラバーサルを行わないように、TAB イベントおよび Shift+TAB イベントを処理します。
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の processComponentKeyEvent

setText

public void setText(String t)
この TextComponent のテキストを指定されたコンテンツ (このエディタのコンテンツタイプでなければならない) に設定します。たとえば、タイプが text/html に設定されている場合、文字列は HTML の形式で指定されます。このメソッドを実装すると、StringReaderJTextComponent.read を呼び出すことができます。

このメソッドはスレッドに対して安全ですが、Swing のほとんどのメソッドはスレッドに対して安全ではありません。詳細は、「Threads and Swing」を参照してください。

パラメータ:
t - 設定される新しいテキスト
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の setText
関連項目:
getText()

getText

public String getText()
この TextComponent に格納されているテキストをこのエディタのコンテンツタイプで返します。テキストの取得時に例外がスローされた場合は、null が返されます。このメソッドを実装すると、StringWriterJTextComponent.write を呼び出すことができます。
戻り値:
テキスト
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の getText
関連項目:
setText(java.lang.String)

getScrollableTracksViewportWidth

public boolean getScrollableTracksViewportWidth()
ビューポートに常にこの Scrollable の幅をビューポートの幅と一致させる場合に true を返します。
戻り値:
ビューポートが Scrollable の幅をビューポート自身の幅と一致させる必要がある場合は true
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の getScrollableTracksViewportWidth

getScrollableTracksViewportHeight

public boolean getScrollableTracksViewportHeight()
この Scrollable の高さが必ずビューポートの高さと一致することをビューポートが強制する場合に true を返します。
戻り値:
Scrollable の高さが必ずビューポート自身の高さと一致することをビューポートが強制する場合は true
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の getScrollableTracksViewportHeight

paramString

protected String paramString()
この JEditorPane の文字列表現を返します。このメソッドはデバッグ専用であり、返される文字列の内容および形式は実装によって異なります。返される文字列は空の場合がありますが、null にはなりません。

JFC コンポーネントの新しい側面についての情報を返すには、paramString() をオーバーライドします。

戻り値:
この JEditorPane の文字列表現
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の paramString

getAccessibleContext

public AccessibleContext getAccessibleContext()
この JEditorPane に関連付けられている AccessibleContext を取得します。必要に応じて新しいコンテキストが作成されます。
戻り値:
この JEditorPane の AccessibleContext
オーバーライド:
クラス JTextComponent 内の getAccessibleContext

Java プラットフォーム 1.2

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