java.util
クラス AbstractSequentialList

java.lang.Object
  |
  +--java.util.AbstractCollection
        |
        +--java.util.AbstractList
              |
              +--java.util.AbstractSequentialList

直接の既知のサブクラス:

LinkedList

public abstract class AbstractSequentialList

extends AbstractList

このクラスは、List インタフェースのスケルトン実装を提供し、リンクリストのような「順次アクセス」データ記憶域を基にするこのインタフェースを実装するのに必要な作業量を最小限に抑えます。配列のようなランダムアクセスデータを扱うには、このクラスではなく AbstractList を使用してください。

このクラスは AbstractList クラスと対になるものです。AbstractList は「ランダムアクセス」用のメソッドである get(int index)、set(int index, Object element)、set(int index, Object element)、add(int index, Object element)、および remove(int index) をリストのリスト反復子の上位に実装しますが、このクラスでは逆になります。

リストを実装するには、このクラスを拡張して、listIterator および size メソッドの実装を提供します。変更不可能なリストを実装するには、リスト反復子の hasNext、next、hasPrevious、previous、および index メソッドを実装します。

変更可能なリストを実装するには、リスト反復子の set メソッドも実装してください。可変長のリストを実装するには、リスト反復子の remove メソッドおよび add メソッドも実装してください。

Collection インタフェースの仕様で推奨されているように、通常は、引数なしの void コンストラクタ、および引数にコレクションをとるコンストラクタを提供してください。

導入されたバージョン:

JDK1.2

関連項目:

Collection, List, AbstractList, AbstractCollection

クラス java.util.AbstractList から継承したフィールド

modCount

コンストラクタの概要

protected

AbstractSequentialList() 唯一のコンストラクタです。

メソッドの概要

void	add(int index, Object element) 指定された要素を、リストの指定された位置に挿入します。
boolean	addAll(int index, Collection c) 指定されたコレクションの要素のすべてを、リストの指定された位置に挿入します。
Object	get(int index) リストの指定された位置にある要素を返します。
Iterator	iterator() このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理する反復子を返します。
abstract ListIterator	listIterator(int index) このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理するリスト反復子を返します。
Object	remove(int index) このリストの指定された位置にある要素を削除します。
Object	set(int index, Object element) このリストの指定された位置にある要素を、指定された要素と置き換えます。

クラス java.util.AbstractList から継承したメソッド

add, clear, equals, hashCode, indexOf, lastIndexOf, listIterator, removeRange, subList

クラス java.util.AbstractCollection から継承したメソッド

addAll, contains, containsAll, isEmpty, remove, removeAll, retainAll, size, toArray, toArray, toString

クラス java.lang.Object から継承したメソッド

clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait

コンストラクタの詳細

AbstractSequentialList

protected AbstractSequentialList()

唯一のコンストラクタです。サブクラスのコンストラクタによる呼び出しは、通常は暗黙的な呼び出しです。

メソッドの詳細

get

public Object get(int index)

リストの指定された位置にある要素を返します。

この実装は、listIterator(index) を使って、インデックスが付けられた要素を指すリスト反復子を最初に取得します。次に、ListIterator.next を使用して要素を取得し、それを返します。

パラメータ:

index - 返す要素のインデックス

戻り値:

このリストの指定された位置にある要素

例外:

IndexOutOfBoundsException - 指定されたインデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の get

set

public Object set(int index,
                  Object element)

このリストの指定された位置にある要素を、指定された要素と置き換えます。

この実装は、listIterator(index) を使って、インデックスが付けられた要素を指すリスト反復子を最初に取得します。次に、ListIterator.next を使用して現在の要素を取得して、それを ListIterator.set で置き換えます。

この実装は、リスト反復子が set オペレーションを実装しない場合に UnsupportedOperationException をスローします。

パラメータ:

index - 置換する要素のインデックス

element - 指定された位置に格納される要素

戻り値:

指定された位置に格納されていた要素

例外:

UnsupportedOperationException - set がこのリストでサポートされない場合

NullPointerException - このリストが null 要素を許容せず、しかも c の要素の 1 つが null である場合

ClassCastException - 指定された要素のクラスがリストに追加できなかった場合

IllegalArgumentException - この要素の特性がリストに追加できなかった場合

IndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())

IllegalArgumentException - fromIndex > toIndex の場合

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の set

add

public void add(int index,
                Object element)

指定された要素を、リストの指定された位置に挿入します。現在その位置にある要素と後続の要素は右に移動されます (インデックス値に 1 を加算)。

この実装は、listIterator(index) を使って、インデックスが付けられた要素を指すリスト反復子を最初に取得します。次に、ListIterator.add を使用して、指定された要素を挿入します。

この実装は、リスト反復子が add オペレーションを実装しない場合に UnsupportedOperationException をスローします。

パラメータ:

index - 指定された要素を挿入する位置のインデックス

element - 挿入される要素

例外:

UnsupportedOperationException - add オペレーションがこのリストでサポートされない場合

NullPointerException - このリストが null 要素を許容せず、しかも c の要素の 1 つが null である場合

ClassCastException - 指定された要素のクラスがリストに追加できなかった場合

IllegalArgumentException - この要素の特性が原因で、リストに要素を追加できなかった場合

IndexOutOfBoundsException - 指定されたインデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の add

remove

public Object remove(int index)

このリストの指定された位置にある要素を削除します。後続の要素が左に移動されます (インデックス値が 1 減少)。

この実装は、listIterator(index) を使って、インデックスが付けられた要素を指すリスト反復子を最初に取得します。次に、ListIterator.remove を使用して、指定された要素を削除します。

この実装は、リスト反復子が remove オペレーションを実装しない場合に UnsupportedOperationException をスローします。

パラメータ:

index - List から削除する要素のインデックス

戻り値:

リストから削除された要素

例外:

UnsupportedOperationException - remove オペレーションがこのリストでサポートされない場合

IndexOutOfBoundsException - 指定されたインデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の remove

addAll

public boolean addAll(int index,
                      Collection c)

指定されたコレクションの要素のすべてを、リストの指定された位置に挿入します。現在その位置にある要素と後続の要素は右に移動され、インデックス値が増加します。新しい要素がリストに出現する順番は、指定されたコレクションの反復子によって返されたときの順番になります。このオペレーションの進行中に、指定されたコレクションが変更されると、このオペレーションの動作は不定になります。これは、指定されたコレクションがこのリストで、しかも空ではない場合に起こります。任意のオペレーションです。

この実装は、指定されたコレクションの反復子を取得します。また、listIterator(index) を使って、インデックスが付けられた要素を指す、このリストのリスト反復子を取得します。そのあとで、指定されたコレクションを繰り返して調べて、反復子から取得した要素をリストの適切な位置に 1 つずつ挿入します。挿入には ListIterator.add と、それに続けて、追加された要素をスキップするために ListIterator.next を使用します。

この実装は、listIterator メソッドが返したリスト反復子が add オペレーションを実装しない場合に UnsupportedOperationException をスローします。

パラメータ:

index - 指定された Collection からの最初の要素を挿入する位置のインデックス

c - このリストに挿入される要素

戻り値:

呼び出しの結果、このリストが変更された場合は true

例外:

UnsupportedOperationException - addAll オペレーションがこのリストでサポートされない場合

NullPointerException - このリストが null 要素を許容せず、しかも指定されたコレクションの要素の 1 つが null である場合

ClassCastException - 指定された要素のクラスが原因で、リストに要素を追加できなかった場合

IllegalArgumentException - この要素の特性が原因で、リストに要素を追加できなかった場合

IndexOutOfBoundsException - 指定されたインデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の addAll

iterator

public Iterator iterator()

このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理する反復子を返します。

この実装は、リストのリスト反復子を返すだけです。

戻り値:

このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理する反復子

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の iterator

listIterator

public abstract ListIterator listIterator(int index)

このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理するリスト反復子を返します。

戻り値:

このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理するリスト反復子

オーバーライド:

クラス AbstractList 内の listIterator