Java プラットフォーム 1.2

java.awt.image
クラス ConvolveOp

java.lang.Object
  |
  +--java.awt.image.ConvolveOp

public class ConvolveOp
extends Object
implements BufferedImageOp, RasterOp

このクラスは、ソースからデスティネーションへの畳み込み演算を実装します。畳み込み演算カーネルを使用する畳み込み演算は空間オペレーションであり、入力ピクセルから出力ピクセルを求めるには、畳み込み演算カーネルに入力ピクセルの周囲の値を乗算します。これにより、出力ピクセルが隣接するピクセルから受ける影響は、畳み込み演算カーネルによって数学的に指定できます。

このクラスは、色成分のアルファ成分をあらかじめ乗算する BufferedImage データを使って演算を行います。ソースとなる BufferedImage にアルファ成分があり、色成分にそのアルファ成分があらかじめ乗算されていない場合、データは畳み込み演算の前にあらかじめ乗算されます。まだ乗算されていない色成分が Destination にある場合、アルファは Destination に格納される前に除算されます。アルファが 0 の場合、色成分は 0 に設定されます。Destination にアルファ成分がない場合、その結果として生じるアルファは、色成分で 1 回除算されたあとで破棄されます。

Raster は、アルファチャネルを持たないものとして扱われます。BufferedImages でのアルファチャネルの上述のような扱いが望ましくない場合、それを避けるには、ソースである BufferedImage の Raster を取得し、Raster を扱うこのクラスの filter メソッドを使います。

コンストラクタで RenderingHints オブジェクトが指定されている場合は、色変換が必要なときに、カラー描画ヒント、およびディザリングヒントを使用できます。

ソースとデスティネーションが同じオブジェクトであってはいけません。

関連項目:
Kernel, RenderingHints.KEY_COLOR_RENDERING, RenderingHints.KEY_DITHERING

フィールドの概要
static int EDGE_NO_OP
          ソースイメージの縁にあるピクセルは、デスティネーションの対応するピクセルにそのままコピーされます。
static int EDGE_ZERO_FILL
          デスティネーションイメージの縁にあるピクセルは 0 に設定されます。
 
コンストラクタの概要
ConvolveOp(Kernel kernel)
          指定された Kernel で ConvolveOp を構築します。
ConvolveOp(Kernel kernel, int edgeCondition, RenderingHints hints)
          指定された Kernel、縁の条件、および RenderingHints オブジェクト (これは null でも可) で ConvolveOp を構築します。
 
メソッドの概要
 BufferedImage createCompatibleDestImage(BufferedImage src, ColorModel destCM)
          ゼロ化されたデスティネーションイメージを、正しいサイズおよびバンド数で作成します。
 WritableRaster createCompatibleDestRaster(Raster src)
          このソースを指定されたとき、ゼロ化されたデスティネーション Raster を、正しいサイズおよびバンド数で作成します。
 BufferedImage filter(BufferedImage src, BufferedImage dst)
          BufferedImages で畳み込み演算を実行します。
 WritableRaster filter(Raster src, WritableRaster dst)
          Raster の畳み込み演算を実行します。
 Rectangle2D getBounds2D(BufferedImage src)
          フィルタをかけられたデスティネーションイメージのバウンディングボックスを返します。
 Rectangle2D getBounds2D(Raster src)
          フィルタされたデスティネーション Raster のバウンディングボックスを返します。
 int getEdgeCondition()
          縁の条件を返します。
 Kernel getKernel()
          Kernel を返します。
 Point2D getPoint2D(Point2D srcPt, Point2D dstPt)
          ソースのポイントを指定されたとき、デスティネーションのポイントの位置を返します。
 RenderingHints getRenderingHints()
          このオペレーションで使う描画ヒントを返します。
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

EDGE_ZERO_FILL

public static final int EDGE_ZERO_FILL
デスティネーションイメージの縁にあるピクセルは 0 に設定されます。これがデフォルトです。

EDGE_NO_OP

public static final int EDGE_NO_OP
ソースイメージの縁にあるピクセルは、デスティネーションの対応するピクセルにそのままコピーされます。
コンストラクタの詳細

ConvolveOp

public ConvolveOp(Kernel kernel,
                  int edgeCondition,
                  RenderingHints hints)
指定された Kernel、縁の条件、および RenderingHints オブジェクト (これは null でも可) で ConvolveOp を構築します。
関連項目:
Kernel, EDGE_NO_OP, EDGE_ZERO_FILL, RenderingHints

ConvolveOp

public ConvolveOp(Kernel kernel)
指定された Kernel で ConvolveOp を構築します。縁の条件は EDGE_ZERO_FILL になります。
関連項目:
Kernel, EDGE_ZERO_FILL
メソッドの詳細

getEdgeCondition

public int getEdgeCondition()
縁の条件を返します。
関連項目:
EDGE_NO_OP, EDGE_ZERO_FILL

getKernel

public final Kernel getKernel()
Kernel を返します。

filter

public final BufferedImage filter(BufferedImage src,
                                  BufferedImage dst)
BufferedImages で畳み込み演算を実行します。ソースイメージの各成分は畳み込み演算され、アルファ成分もある場合はそれも含めて畳み込み演算されます。ソースイメージのカラーモデルとデスティネーションイメージのカラーモデルが異なる場合、各ピクセルはデスティネーションで変換されます。デスティネーションイメージが null である場合は、ソースの ColorModel を使って BufferedImage が作成されます。ソースとデスティネーションが同じ場合は、IllegalArgumentException がスローされます。
定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の filter

filter

public final WritableRaster filter(Raster src,
                                   WritableRaster dst)
Raster の畳み込み演算を実行します。ソースとなる Raster の各バンドが畳み込み演算されます。ソースとデスティネーションのバンド数は、等しい必要があります。デスティネーションの Raster が null の場合は、新しい Raster が作成されます。ソースとデスティネーションが同じ場合は、IllegalArgumentException がスローされます。
定義:
インタフェース RasterOp 内の filter

createCompatibleDestImage

public BufferedImage createCompatibleDestImage(BufferedImage src,
                                               ColorModel destCM)
ゼロ化されたデスティネーションイメージを、正しいサイズおよびバンド数で作成します。destCM が null の場合は、適切な ColorModel を使います。
定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の createCompatibleDestImage
パラメータ:
src - フィルタオペレーションに使うソースイメージ
destCM - デスティネーションの ColorModel。null でも可

createCompatibleDestRaster

public WritableRaster createCompatibleDestRaster(Raster src)
このソースを指定されたとき、ゼロ化されたデスティネーション Raster を、正しいサイズおよびバンド数で作成します。
定義:
インタフェース RasterOp 内の createCompatibleDestRaster

getBounds2D

public final Rectangle2D getBounds2D(BufferedImage src)
フィルタをかけられたデスティネーションイメージのバウンディングボックスを返します。これは幾何学的な操作ではないので、バウンディングボックスは変わりません。
定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の getBounds2D

getBounds2D

public final Rectangle2D getBounds2D(Raster src)
フィルタされたデスティネーション Raster のバウンディングボックスを返します。これは幾何学的な操作ではないので、バウンディングボックスは変わりません。
定義:
インタフェース RasterOp 内の getBounds2D

getPoint2D

public final Point2D getPoint2D(Point2D srcPt,
                                Point2D dstPt)
ソースのポイントを指定されたとき、デスティネーションのポイントの位置を返します。dstPt が null でない場合は、戻り値を格納するために使われます。これは幾何学的な操作ではないので、srcPt は dstPt と等しくなります。
定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の getPoint2D

getRenderingHints

public final RenderingHints getRenderingHints()
このオペレーションで使う描画ヒントを返します。
定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の getRenderingHints

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