Java プラットフォーム 1.2

java.awt
クラス AWTPermission

java.lang.Object
  |
  +--java.security.Permission
        |
        +--java.security.BasicPermission
              |
              +--java.awt.AWTPermission

public final class AWTPermission
extends BasicPermission

このクラスは AWT のアクセス権用のクラスです。AWTPermission にはターゲット名が含まれますが、アクションリストは含まれません。名前の付いたアクセス権を持つか、持たないかのどちらかです。

ターゲット名は AWT アクセス権の名前です (下記を参照)。命名規約は階層的プロパティの命名規約に従います。また、アスタリスクを使って、すべての AWT アクセス権を表すこともできます。

次の表に、すべての AWTPermission ターゲット名と、それぞれのアクセス権が何を許可するか、およびコードにアクセス権を与えたときのリスクについての説明を示します。

アクセス権のターゲット名 許可の対象 アクセス権を許可した場合のリスク
accessClipboard AWT クリップボードとの間での情報のやりとり 不正なコードが機密情報を共有できるようになる
accessEventQueue AWT イベントキューへのアクセス 悪意のあるコードが AWT イベントキューを取り出したあとで、イベントキューの既存のイベントを覗いたり、それらをイベントキューから削除したり、アプリケーションまたはアプレットを意図的に安全でない方法で動作させる偽のイベントを送信できるようになる
listenToAllAWTEvents システム内のすべての AWT イベントの待機 悪意のあるコードは、AWT イベントリスナーを追加後、システム内で配信されるすべての AWT イベントを調べられるようになる。この結果、パスワードなど、すべてのユーザ入力を読み取ることができる。各 AWT イベントリスナーはイベントキューの EventDispatchThread のコンテキスト内から呼び出される。このため、accessEventQueue アクセス権も有効な場合、悪意のあるコードはシステム全体の規模で AWT イベントキューの内容を変更でき、これにより、アプリケーションまたはアプレットは誤って、安全でない方法で動作を行う
showWindowWithoutWarningBanner ウィンドウがアプレットによって作成されたことを警告するバナーを表示せずにウィンドウを表示する この警告がない場合、ウィンドウがアプレットに属することをユーザが知らずに、アプレットがウィンドウを表示する。ユーザは、ウィンドウがアプレットに属するかどうかに基づいて、セキュリティを配慮した決定を行う (たとえばダイアログボックスでのユーザ名やパスワードの入力など) 場合があるので、この警告バナーが抑止されていると、ユーザはアプレットであることを知らずにこのような情報を入力することになる。
readDisplayPixels 画面からのピクセルの読み取り java.awt.Composite などのインタフェースは、任意のコードが画面上のピクセルを調べることができる。このため、悪意のあるコードがユーザの行動を覗くことができるようになる

関連項目:
BasicPermission, Permission, Permissions, PermissionCollection, SecurityManager, 直列化された形式

コンストラクタの概要
AWTPermission(String name)
          指定された名前で AWTPermission を新しく作成します。
AWTPermission(String name, String actions)
          指定された名前で AWTPermission オブジェクトを新しく作成します。
 
クラス java.security.BasicPermission から継承したメソッド
equals, getActions, hashCode, implies, newPermissionCollection
 
クラス java.security.Permission から継承したメソッド
checkGuard, getName, toString
 
クラス java.lang.Object から継承したメソッド
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

AWTPermission

public AWTPermission(String name)
指定された名前で AWTPermission を新しく作成します。この名前は、「topLevelWindow」、「systemClipboard」など、AWTPermission の記号名です。アスタリスクを使用して、すべての AWT アクセス権を示すこともできます。
パラメータ:
name - AWTPermission の名前

AWTPermission

public AWTPermission(String name,
                     String actions)
指定された名前で AWTPermission オブジェクトを新しく作成します。この名前は AWTPermission の記号名で、actions の String は現在は使用されないため null にする必要があります。このコンストラクタは、Policy オブジェクトが新しい Permission オブジェクトのインスタンスを生成するのに使用します。
パラメータ:
name - AWTPermission の名前
actions - null

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