このチュートリアルについて以下の内容を説明します。
注 : Hello World プログラムは、あらかじめ構築されたスタブおよびスケルトンのファイルで提供されます。しかし、自分でこれらのファイルを生成してチュートリアルから最大限のことを学ぶためには、idltojava コンパイラをダウンロードする必要があります。
このチュートリアルでは、Java IDL を使って CORBA 分散アプリケーションを構築する基本的な方法を学びます。伝統的な Hello World プログラムを、アプレットとアプリケーションクライアントを持つ分散アプリケーションとして構築します。Hello World プログラムは、出力される文字列を返すだけの簡単なプログラムです。基本的な機能を、下の図で説明します。
Hello World プログラムは単純ですが、このプログラムを通して、静的呼び出しを使用する CORBA プログラムの開発に必要な作業すべてを学び、経験することができます。
JDK をインストールしたディレクトリ内の docs/guide/idl/tutorial には各レッスン用のディレクトリが準備されています。レッスン用ディレクトリ内には、レッスンを完了するのに必要な有効なソースファイルとコンパイル済みのクラスファイルが含まれています。各レッスンは、前のレッスンを修了したことを前提としていますが、任意の順番でレッスンを行うこともできます。
このチュートリアルで行われるレッスンは以下のとおりです。
チュートリアルを通して学ぶ前に、Hello World アプリケーションを実行してみることもできます。使用しているオペレーティングシステムに合わせて、以下の指示を参照してください。
Hello World プログラムの概要
チュートリアルの概要
Hello World のプレビュー
SolarisTM 環境での Hello World の構築
Hello World アプリケーションのソースコードは、[Path_to_JDK]/docs/guide/idl/examples/Hello ディレクトリにあります。以下の指示は、Java IDL のネームサーバ用にポート番号 1050 を使用することを前提にしています。必要に応じて別のポート番号に置き換えてください。ただし、1024 より小さいポート番号を使うには、UNIX マシンの場合は root でのアクセス権、Windows マシンの場合は管理者権限が必要です。[Path_to_JDK] の部分は、実際に JDK がインストールされているディレクトリへの完全に修飾されたパスで置き換えてください。
注: ステップ 2 と 3 を実行するためには、あらかじめ idltojava コンパイラのダウンロードとインストールが完了している必要があります。
cd [Path_to_JDK]/docs/guide/examples/hello
idltojava Hello.idl
javac *.java HelloApp/*.java
tnameserv -ORBInitialPort 1050 &
次のような文字列が表示されます。
Initial Naming Context: IOR:000000000000002849444c3a6f6d672e6f72672f436f734e616d696e672f4e616d696e67436f6e746578743a312e3000000000010000000000000034000100000000000974687572626c6967000086760000001cafabcafe0000000233de2f5c00000000000000080000000000000000 TransientNameServer: setting port for initial object references to: 1050
サーバがバックグラウンドで稼動しています。クライアントプログラムを実行するまでサーバの稼動状況をこれ以上見ることはできません。
java HelloServer -ORBInitialPort 1050 &
java HelloClient -ORBInitialPort 1050
次の文字列がコマンド行に出力されます。
Hello world!!
ほとんどの CORBA サーバと同様に、ネームサーバと Hello World サーバは明示的に停止されるまで稼動を続けます。さまざまなサーバを同時に稼動させるのを避けるため、レッスン 1 に進む前にサーバプロセスを終了させます。
Windows 環境での Hello World の構築
Windows 95 または Windows NT 環境では、Hello World アプリケーションのソースコードは [Path_to_JDK]¥docs¥guide¥idl¥examples¥Hello にあります。以下の指示は、Java IDL のネームサーバ用にポート番号 1050 を使用することを前提にしています。必要に応じて別のポート番号に置き換えてください。[Path_to_JDK] の部分は、実際に JDK がインストールされているディレクトリへの完全に修飾されたパスで置き換えてください。
注 : ステップ 2 と 3 を実行するためには、あらかじめ idltojava コンパイラのダウンロードとインストールが完了している必要があります。
cd [Path_to_JDK]¥docs¥guide¥idl¥examples¥hello
idltojava Hello.idl
javac *.java HelloApp¥*.java
tnameserv -ORBInitialPort 1050
サーバがバックグラウンドで稼動します。クライアントプログラムを実行するまでサーバの稼動状況をこれ以上見ることはできません。
java HelloServer -ORBInitialPort 1050
java HelloClient -ORBInitialPort 1050
次の文字列がコマンド行に出力されます。
Hello world!!
ほとんどの CORBA サーバと同様に、ネームサーバと Hello World サーバは明示的に停止されるまで稼動を続けます。さまざまなサーバを同時に稼動させるのを避けるため、レッスン 1 に進む前にサーバプロセスを終了させます。
基本的な概念はチュートリアルの中で説明されていますが、「概念」を参照すると、より理解を深め、有用な背景知識を得ることができます。また、チュートリアルを通じて、新規用語をクリックするとその定義を見ることができます。
さらに、Object Management Group 提供による CORBA に関する基本情報を「CORBA for Beginnners」から得ることができます。
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